カウンセリングにおいて、今の自分の苦しさや不安を、 あの時こうだったからこうなったんだとか、 親や環境がああだったからだとか解っていくことがあるが、 それはその通りなんだけど、それが一番大事なことじゃなく、 じゃあなぜ自分はその時そうしたのか、 どういう気持ち、どういう想いでそうしてたのかというような、 自分の中で感じていたことを、深く深く知っていくことである。

また、ただただ根っからの、自分という人間の本性を知っていく時、 思いもかけない自分が見えてくるにつけ、 多くの人はショックを受けたり戸惑うこともあるが、 徐々に自分という人間にフィットしていく心地良さに安堵していくようです。 それは、「素の自分」というより「地の自分」と言った方が解りやすい。

なぜならそれは、キレイごとや、上っ面のお涙ちょうだい的な美談ではなく、 もっと生身の、したたかで執念深い人間の部分に踏み込むことであり、 どす黒くもあり、だけども生に対する真っ直ぐに躍動している自分を直視していくことだからです。

カウンセリングの本髄は、カウンセラーを通して自分を知る、言い換えれば、 クライアントとカウンセラーとの、生身の人間同士のぶつかり合い。 時には感情がぶつかり合うことがある。だからこそ、その、誰ともしてこなかった「ぶつかり合う」ということを通して、 「自分とはどういう人間か」をちゃんと掴め、その上で自分の今までのことが腑に落ち始めるのです。