こころの孤児たちの親もまた、こころの孤児の場合が多い。 では何故、自分の子供をもまた孤児にしてしまうのか。 それはこういうことです。 こころが孤児のままの人が親になったら、その親はこころが孤児である故に 親という、つまりその子の保護者として、その子に興味・関心を抱くことができない。 正確に言えば、どう接したらいいか、その接し方がわからない。

こころが孤児の親は、自分が家族を持ち子供を持つことで、 こころが孤児である自分のこころを埋めようとする。いえ、埋めてもらおうとする。 勿論、無自覚なまま。 子供こそ自分の分身であり、一番身近な存在である故にそうしてしまう。 だって、こころが飢餓、こころが枯渇しているもの、 いつだって本当は誰かに満たされたいと思っているもの。

そしてそういう中で育った子供、特に感受性の強い子ほど、 親から自分には何の関心も向けられていない、何の興味も抱かれていないと知り 自分もこころの孤児となるのだが、 本人にはそういう自覚もないまま、 親に対しては、自分がこころの保護者の役割を買ってでる。 因果なものですね。